皆さんは円形脱毛症というものをご存知でしょうか。
一般的な薄毛とは大きく異なると言われているこの病気。いったいどういうものなのでしょうか。
円形脱毛症とは?
薄毛とは違い、幼児から高齢者までどんな年齢であろうと起きる可能性があります。
円形に1か所抜ける場合もあるし、何か所にもできることもあります。
頭全体に及ぶこともあるし、眉毛・まつ毛・体毛まで抜けてしまうと、全身型または汎発型となります。また、側頭部から後頭部の生え際が帯状に脱毛する蛇行型というものもあります。
数週間で自然に治る人もいる一方で、治療しても全く効果がなく一生涯付き合う人もいるというなんとも難しい病気です。
円形脱毛症の原因について
ストレスのせいである というのが昔からの定説でしたが、近年では自己免疫が原因だとの説が有力となっています。
そもそも免疫とはなにかという話ですが、免疫とは細菌やウイルスなどの外敵などを認識して排除するという生体の防御システムのことです。
この防御システムは本来、自分の身体の細胞と、そうでないものの細胞を見極める仕組みをもっていますが、
何等かの原因でリンパ球が本来ならば攻撃対象とならないはずの自分の身体の細胞を攻撃してしまうことがあるのです。
この攻撃される対象が毛根であった場合に、脱毛症となるのです。
円形脱毛症の治療は可能なのか?
通常の円形脱毛症は数か月で治ることも多いですが、育毛剤やステロイドを用いて回復を早める治療を行うこともできます。
脱毛が広範囲に渡ってしまう多発型・全身型などの治療は難しく、100%有効の治療方法はないのが現状です。
ステロイドの内服が一番効果があるといわれていますが、その代わり様々な副作用の危険性があります。
その他に有効なものとしては、紫外線照射療法や、ドライアイス、液体窒素を概要する冷凍療法など様々な治療法が日々研究されています。