「亜鉛を摂ると薄毛が治るらしいよ!」
そんな噂を耳にしたことはありませんか?
実際に亜鉛の効能として薄毛改善ということはあるのでしょうか。今回はそんな「亜鉛」についてまとめてみました。
亜鉛とは?
亜鉛は、三大栄養素の中でも特に不足しがちな栄養素であることで知られています。
この亜鉛が薄毛・抜け毛に効果的な理由は2つあります。
一つ目は髪の毛の約90%を占めるケラチン合成の役割を担う効果があるからです。
亜鉛が不足してしまうとこのケラチン合成が足りなくなり、髪の毛の生成ができないということになります。
もう一つは5αリダクターゼ酵素を抑制することです。5αリダクターゼ酵素は抜け毛の原因ですので、必然的に亜鉛は抜け毛対策として効果的な栄養素といえます。
また、単純に生命の活動にも不可欠な栄養素であるため、欠乏することで毛髪だけでなく身体的な不具合が生じてきます。
・亜鉛含量の少ない食事の摂取
・亜鉛と結合し小腸での吸収を妨げる食物繊維の過剰摂取
・鉄、銅の過剰摂取
などから欠乏症は引き起こされます。
主な症状としては
・味覚障害
・精子の減少
・無月経
・貧血
・皮膚炎
・免疫機能の減弱
・下痢
などが挙げられ、下痢が引き起こされることでさらに欠乏が悪化することがあります。
亜鉛を含む食物は?摂取量の目安も
亜鉛を多く含む食べ物は以下のようなものがあります。
・牡蠣
・レバー
・魚介類
・肉
・チーズ
・アーモンド
など。特に亜鉛の吸収をサポートするものとしてビタミンB群、ビタミンCなども合わせて摂るとと良いとされています。
食物として摂取が難しい場合は、サプリメントなどで亜鉛、ビタミン群の摂取を積極的に心がけましょう。
また、厚生労働省の発表によると1日の推奨摂取量は成人男子で10㎎、成人女子で8㎎となっており、この推奨量を一旦目安として、亜鉛の摂取を心がけてみるようにしましょう。